年齢を重ねるごとに生活習慣病が心配になります。気づいたときには合併症を併発し生活に深刻な影響を与えることになります。
厚労省によると全国の糖尿病患者は950万人(2013年調査)で予備軍となる人を含めると約2050万人とも言われています。
40代から糖尿病関連の死亡率が増え、40歳以上の糖尿病か、その予備軍は3人に1人という計算になります。
初期症状は「喉が乾きやすい」「尿の量が増えた」「疲れやすくなった」等です。自覚症状はないが健康診断で改善を促された人は食生活、運動習慣の改善に取り組み、事態を回避しなければなりません。
合併症を発症すると、失明や人工透析、壊疽による脚の切断等が考えられます。数年前、ある糖尿病患者の回りの方から指導依頼がありましたが、本人は消極的で糖尿病の怖さを知らず、朝から酒を飲む方で2年後片足、3年後もう一方の足を切断し、その後亡くなりました。一度も運動をしてくれませんでした。
しかし努力して改善した方もいます。
68才女性 A1Cヘモグロビン7.8から5.7に改善
運動療法の内容を改善することから始まり、その方の週4回の水泳はクロールの技術指導から始め、20mずつしか泳げなかったのが500mずつ泳げるようになり、他にも水中ウォークを取り入れ、様々な運動(アクアエクササイズ)を入れると1回の水泳で60分間プールに入れるようになり、水泳は週4から週3にできました。ウォーキングは正しいフォームに変え、階段昇降をし、バランスボールで筋力トレーニングをするようになってからは1年後ですがA1Cヘモグロビンが5.7に改善されました。現在も維持できています。
(5月現時点での指導例)-スポコンメンバー
69才男性不動産会社勤務 A1Cヘモグロビン9.2
糖尿病改善のための運動療法 週3回
①ストレッチング
②有酸素運動
③筋力トレーニング
④マッサージ
目標A1Cヘモグロビン9.3→6点台
※現時点で腰痛・左肩痛の改善 体重2kg減量
糖尿病に対し、発症あるいは診断直後から運動療法の必要性は2型糖尿病に対してのみならずI型においても臨床的に証明されています。さらに運動生理学は様変わりしていることから科学的根拠のもとに対象患者の状況を把握し、的確な運動療法が必須となります。そして糖尿病管理の目的が細小血管障害発症予防から動脈硬化発症・進展阻止にシフトしつつあることから運動療法の実践はとり重みを有するものです。
